真夜中の散歩
歩いてみようか、そう思った。
最終の電車で帰宅途中、
気がついた時には自宅の最寄駅を通過していた。
不本意にも寝過してしまっていたことに苦笑い・・・。
電車の終わった駅は、だんだんと電気が消されてゆき、
駅も眠りの準備をするかのように見えて心細い。
・駅前というのに、タクシーの姿は見えない。
・2駅分を戻るだけ。
・線路と平行している国道にさえ出れば、
ひたすら歩いて自宅へ到着できる。
歩いてみようか、に繋がった。
「この状況を誰も知らない」ということにドキドキして、
知人に電話をかけたりしながら、歩き始めた。
車がちらほらと走っている道路脇の歩道を、
ぐんぐんと歩いて、歩いて、歩いて・・・。
どこまでも人の姿が見えないまま、歩いて、歩いて・・・。
まっすぐの道を歩くという単純な行為をしていると、
頭の中では他のことが浮かんでは消える。
真夜中の散歩は、どこまでも。

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